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help RSS i1Display Pro レビュー#1

<<   作成日時 : 2011/08/03 22:33   >>

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先日、ebayでゲットしたi1Display Proを徹底的に使ってみましたので、レビューしてみようと思います。
センサー自体の精度はそこそこだと思いますが、i1Profilerというソフトウェアがなかなかのくせ者でした。

なお、使用環境は、Mid2011 Mac mini(MacOSX Lion)、モニタはDELL U2711です。
本記事は、主にi1Display Proのレビューですが、U2711のレビューも兼ねています。U2711もなかなかのくせ者です、、。

まず、i1Display Proを使って、U2711の特性をチェックしてみます。

U2711には、色設定のプリセットに、sRGBやAdobeRGBなどが、そしてRGBゲイン調整によるカスタムカラーモードが用意されています。

R0010223_LR.jpg

通常キャリブレーション機器を持っていない場合は、プリセットカラーのsRGBモードやAdobeRGBモードを使うことになると思いますので、これらのモードがはたしてどの程度なのかをi1Display Proで測定してみました。

まず、sRGBモード

110803_01_LR.jpg

GとBはほぼフラットですが、Rの補正量が多いです。つまり補正をかけないでモニタを見ると、全体的に暖色系(赤っぽく)に見えます。

次に、AdobeRGBモード

110803_02_LR.jpg

AdobeRGBモードでは、逆にBの補正量が多いです。どちらかというと寒色系です。

これらの結果から、U2711でプリセットされているsRGBモードやAdobeRGBモードなどはそのままでは使えず、OS側でなんらかの補正ICCプロファイルを定義しないといけないということが言えると思います。

当然、i1Display Proなどのキャリブレーション機器を使えば、U2711のプリセットカラーに対しても、それを補正するためのICCプロファイルを生成できます。
しかし、U2711のプロセットカラーのように白色点が大きくずれている(グラフの右上の255ポイントのRGBのズレ)場合は、ICCプロファイルで補正したとしてもトーンジャンプなどの原因となります。

つまり、i1Display Proなどのキャリブレーション機器を使ってソフトウェアキャリブレーションを実施する際は、まず事前にモニタの白色点を合わせておく必要があります。その方法は、モニタのOSDを開いてRGBゲインを調整します。

R0010216_LR.jpg

U2711のRGBゲインはこのOSDメニューで調整します。


さて、ここで重要な報告があります。

i1Display Proは、キャリブレーション実施前にRGBゲイン調整をすることができません!

旧世代のi1Display 2では、事前のRGBゲイン調整が可能だったのですが、i1Display Proではその機能が削除されてしまいました。なぜでしょうか…?
正確に言えば、事前のRGBゲイン調整機能はソフトウェアで提供される機能ですので、i1Profiler上で削除された、と言う方が正しいですね。i1Profilerの今後のアップデートでこの機能が復活してくれることを切に願います。

事前のRGBゲイン調整ができない場合の白色点の合わせ方はどうするか?
私はRGBゲイン調整をしながら、ひたすらキャリブレーションを実施して追い込みました。その手順は以下の通り。

まず、RGBゲインすべて100でキャリブレーションを実施します。

110803_03_LR.jpg

GとBがゲインオーバーしていることがわかるので、GとBを少しずつ減らしては、再度キャリブレーションを実施します。ゲインをどのくらい減らすとキャリブレーション結果にどのくらい反映するのかはやってみないとわからないので、最初は勘でやるしかありません。
なお、ここではRのゲインはさわりません。Rを触ってしまうと、あっという間にRGBゲイン迷子になってしまいます。(いくらいじっても白色点が合わなくなります)

RGBゲインを微調整しながら、4〜5回キャリブレーションを繰り返すと、ここまで追い込めました。

110803_04_LR.jpg

255ポイントの白色点はピッタリ合っているように見えます。中間部分が若干非線形の特性ですが、これはU2711の限界でしょう。価格の高いモニタほどこのラインは直線に、そしてRGBがピッタリ重なります。
この時のRGBゲインはこんな感じ。

R0010221_LR.jpg

本当に白色点が合っているかどうかを確認するには、作成したICCプロファイルを開きます。

110803_05_LR.jpg
110803_06_LR.jpg
110803_07_LR.jpg

RGBすべてで最大値がピッタリ1.000にはなっていませんが、ほぼ合っていると言っていいと思います。

i1Display Proは事前のRGBゲインの調整はできませんが、数回キャリブレーションを繰り返すことで、それと同等のことはできます。
時間がかかって仕方がないと思われるかもしれませんが、そこはご安心ください。

i1Display Proは測光時間が驚くほど速くなっており、最小パッチセット(119パッチ)を使えば2分以内で1回のキャリブレーションが終了します。
私はi1Display Proの検証のために、すでに100回以上キャリブレーションを繰り返しましたが、この測光スピードには本当に助けられました。

 

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i1Display Pro レビュー#1で、「i1Display Proは、キャリブレーション実施前にRGBゲイン調整をすることができません!」と書きましたが、i1Profilerのアップデートでそれが可能となりました! ...続きを見る
Type-gPlatform
2012/01/04 19:20

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
すばらしいレビューです。100回とはすごいです。
一つ疑問ですが、ここまでディスプレイ側で色味を追い込んだものと、
モニターのデフォルトでキャリブレーションしたものとでは、
肉眼でみて違いはどれぐらい感じれますでしょうか?
ゲイン
2011/08/04 02:13
興味深いレビュー、とても参考になりました!
私もiMac(boot with Win7)+U2711の構成で、Colormunki photoでの調整を試みようとしています。
後学のために、キャリブレーション時のモニター設定「輝度」と「コントラスト」をどういった値で行ったか
お教え頂けませんでしょうか?
しんたろう
2011/10/20 09:42
素晴らしいレビュー、とても参考になりました。
私もU2711を使用しており、色合わせに苦労しています。
レビューを参考にカスタムカラーモードで調整したのですが、
この時の色範囲はsRGBの範囲を超えたような鮮やかな発色に見えます。
sRGBの条件下でRGBゲイン調整ってできませんかね?
何かお考えがあればご教示ください。
カラマネ初心者
2012/01/13 15:47
カスタムカラーモードでの色域は、パネルが持つネイティブの特性ですので、
AdobeRGB相当、ということになってしまいます。
AdobeRGB相当のパネルでsRGB色域を「正確に」エミュレートして表示するのは、
高価なモニタでも難しく、実際安価なU2711のsRGBモードの表示性能は、
sRGB色域を正確にエミュレートしているとは到底思えないものでした。
結論としては、U2711で正確なsRGB色域の表示は「不可能」だと思います。

正確なsRGB色域を手に入れたければ、sRGB色域のパネルを持つそれなりに高価なモニタを
手に入れるしかないと思います。
Type-g
2012/01/15 17:29

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